O-157について
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O157(腸管出血性大腸菌)をご存じですか?

O157と大腸菌について

腸管出血性大腸菌O157や食中毒菌は、健康な家畜の腸管内にも存在しています。平成8年に大阪市堺市で発生した食中毒では患者数9,000人を超え、児童3人が死亡し社会的に大きな影響を与えました。
平成8年8月6日に、腸管出血性大腸菌O157による感染症は、法定伝染病に指定され、これまでの食中毒の予防に加え、さらなる対策を講じております。
身近に起こりうるO157や大腸菌について簡単にご紹介させていただきます。

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O157の症状

特徴的な症状は、ヘソから下腹部にかけての激しい腹痛と下痢と血便です。血便というより、真っ赤な血が出るような症状を示します。それに発熱が伴うこともあり、初期の段階では風邪と間違えやすいので注意が必要です。

O157は口から感染します。

  • 1)食物や飲み物を通じてO157が口から体内に入る。
  • 2)大腸でO157が増殖。「ベロ毒素」を作り、腸の粘膜を破壊する。
  • 3)ベロ毒素が血液の流れにのり、赤血球や血小板を破壊しながら全身を回る。
  • 4)腎臓や脳などに重大なダメージを与え、死に至る場合もある。

なぜ、感染源の特定が難しいのか?

  • 1)潜伏期間が長い

    食べた食事の献立、食材についての関係者の記憶が薄れていることが多く原因食品の特定が困難。また、料理や理や食材が保存されていない場合や原因施設に既に菌が存在しない場合が多く菌の検索が困難。  

  • 2)発症菌量が少ない為検出が難しい

    一般の食中毒の発症菌量は、10万~100万個といわれていますが、O157では100個程度で、菌の検出が難しいため。

夏場に多い食中毒について

多くの食中毒菌が気温の高い時期に活発に活動するために夏場に食中毒が多くなっています。 かえって冬場に発生する食中毒は非常に少ないです。
ノロウイルスの様に気温に関係なく無休で発生するものもありますが、比較的冬は少ないと言われています。

食中毒を起こす病原菌

大腸菌O157
・生レバー、生センマイ、加熱不足のホルモン等 牛などの内臓に住む細菌です。
カンピロバクター食中毒
カンピロバクター食中毒は、わが国で発生している食中毒の中で、ノロウイルスに続いて2番目に多い食中毒です。
生あるいは加熱があまりなされていない鶏肉(鶏刺し、タタキなど)、加熱不十分な鶏肉(バーベキュー、鶏鍋、焼き鳥など)、あるいは鶏肉から調理過程の不備で二次汚染された食品などです。 井戸水、湧水、簡易水道水など消毒不十分な飲用水による感染事例もあります。
腸炎ビブリオ
・魚の刺身、貝の刺身、イカの刺身、イカの塩辛 魚類を生で食べるには注意が必要です。
ウェルシュ菌
生食意外にも、温度の高い場所に放置された食材からも菌は繁殖しています。 ・カレー、シチュー、肉じゃが、スープ等々。 他にもいろいろキリがありませんが、火を通したからといっても油断が大敵なのがウェルシュ菌なのです。

厨房やキッチンなどの衛生管理も慎重に

衛星管理を慎重に行っていても、厨房では包丁やまな板などの調理器具に菌が付着しますので除菌が大切です。用途に合わせて、次亜塩素酸ナトリウムやエタノール製剤を用いた除菌をお薦めします。

image:衛生管理
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